Conversation Pieces: Community and Communication in Modern Art
本書は2004年に初版が出版され、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの潮流をいち早くアカデミックに論じた研究書として注目を集めた。欧米の事例を中心に、アーティストとオーディエンス/コミュニティとの新しい協働によって、アートとアクティビズムの関係が開拓されてきたことを論じている。この2013年の新装版は、初版の序文を改訂したもの。初版から約10年の間に、オキュパイ・ムーブメントなどのネオリベラリズムへの抵抗運動、アラブの春など政治変動が世界各地で起こり、アクティビズムと創造的な表現が結びつく気運が高まるなか、この分野に関心を持つ人の基本文献として再版されたと思われる。
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