エンブレイシング・アワ・ディファレンス展覧会
Embracing Our Differences Exhibit

国:
米国
年度:
2005~
アーティスト:
非営利団体エンブレイシング・アワ・ディファレンス(企画制作)(Embracing Our Differences)
  • サラソタのベイフロント公園が展覧会場に Photo courtesy of Embracing Our Differences

  • 2023年の展示風景 Photo courtesy of Embracing Our Differences

  • 2023年の"Best in Show Adult"に選ばれた作品《We Are All Pearls》 Photo courtesy of Embracing Our Differences

  • トニ・モリスンの小説「青い目が欲しい」にインスパイアされたという2023年の作品《Women of the Bluest Eye》 Photo courtesy of Embracing Our Differences

  • 2022年に 観客の投票による“People’s Choice Award”を獲得した作品《Threat?》 Photo courtesy of Embracing Our Differences

「エンブレイシング・アワ・ディファレンス(EOD)」は、芸術と教育の力を用いて、多様性(ダイバーシティ)を受け入れ、相違(ディファレンス)を尊重し、憎悪や偏見を排斥する世界を実現しようと、フロリダ州のビーチリゾートとして知られるサラソタを拠点に2004年から活動しているNPOである。その中核となるプログラムが、サラソタのベイフロント公園を会場に、毎年2~3ヵ月にわたって開催される入場無料の野外展覧会だ。

EODのミッションをテーマに描かれたビルボード・サイズ(幅4.9m、高さ3.8m)のビジュアル・アート作品が50点、公園内に林立する。ビジターはその間を歩き回って作品を眺める。それぞれのビルボードには、見る者をより深い省察に導くような短文(20words以内)のメッセージ(クオーテーション)が添えられている。
アート作品とクオーテーションは別々に世界から公募し、それぞれの審査委員会が入選作を選んだ後、主催者側でペアリングを決定するという。優秀作には賞金も与えられる。もちろん日本からもオンラインで応募可能だ。
2005年の第1回展示会は、応募作品124点、観客数約10万人だったが、2022年には約37万人が来場。2023年の展示に向けての公募では、ビジュアルワークとクオーテーションを合わせて119ヵ国から13,733作が寄せられたという。

多様性を受け入れる世界観を育てるには若年齢からの教育が重要だという考えから、EODは、小学生対象のフィールドトリップなどを通じて、展覧会を教育イニシアティブの素材として活用している。
これまでの入選作品は、すべてEODのウェブサイトで見ることができる。

https://www.embracingourdifferences.org/
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