Agonistics: Thinking The World Politically
反ネオリベラリズムの論客の一人で闘技的民主主義(agonistic democracy)を主張している政治学者、シャンタル・ムフが、自身のこれまでの議論を簡潔に集大成したもの。universeではなく、pluri-verseである世界では、常にコンフリクトが起こる。しかし、コンフリクトには敵(enemy)間の闘争(アンタゴニズム)と、対抗者(adversary)間の闘争(アゴニズム)があり、アンタゴニズムをアゴニズムに変換することが、活力あるデモクラシーの条件であるという。アゴニズムの一形態としてアート・プラクティスを取り上げ、アルフレッド・ジャーやイエス・メンにも言及している。
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