Stay Homeでアート体験

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、世界各国で施設の休業や市民の外出禁止や自粛が求められている。芸術文化への影響も大きく、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなどでは芸術団体やアーティストに対して大規模な公的支援が行われ、アメリカでもNEA(全米芸術基金)が非営利の芸術団体への緊急支援を決定している。それに比べると、日本の対応は危機感がなさすぎるように感じてしまう。以下、文化庁が発信している「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(文芸術関連部分の抜粋)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/pdf/20200206_09.pdf

一方、Stay Homeの呼びかけに応じて、家に閉じこもっているアートラヴァーに向けた情報提供も増えている。

世界各地で実践されてきたSEAを紹介する「リビング・アズ・フォーム」展の巡回展(ノマディック・パージョン)をコーディネートしたIndependent Curators International (ICI)は、29人のアーティストが参加した「紙の彫刻展 The Paper Sculpture Show」の作品をDIYマニュアルにしてウェブ公開している。

「世界中の多くの人々がソーシャル・ディスタンスを取り、家にとどまるように要請されている中、ICIは紙の彫刻展のデザインをダウンロードして印刷できるマニュアルとしてシェアし、パソコン画面から離れた、室内空間でのアート体験を提供します」

カラフルでポップなものから抽象的な造形まで、多様な作品の展開図が収録されているので、気に入ったものを見つけて厚紙にプリントし、挑戦してみては。

また、やはりパソコン画面から離れられない人は、Google Arts & Cultureの「Collections」で世界中の2,500館のミュージアムをバーチャル・ツアーしてはどうだろう。
https://artsandculture.google.com/partner?hl=en

2020.4.23(秋葉美知子)