イミグラント・ムーブメント・インターナショナル Immigrant Movement International
タニア・ブルゲラは、1968年ハバナ(キューバ)生まれ。アート、アクティビズム、社会変革の関係性を探究するパフォーマンス・アーティストだ。「イミグラント・ムーブメント・インターナショナル(IMI)」は、移民が直面している困難な状況を変革することをめざした、社会運動としてのアート・プロジェクト。移民(とくにラテンアメリカ系)が多く居住するニューヨーク市クイーンズのコロナ地区にコミュニティ・スペースを設け、“Useful Art”のコンセプトのもと、クイーンズ美術館やクリエイティブ・タイムの協力を得ながら、移民にとっての差し迫った必要性とユニークな可能性に応えるようなサービスやワークショップ、アート・プログラムを無料で実施した。そのメニューは、栄養学、子育て、自転車メンテナンス、建設現場の安全、コンピューター、美術史を通じた英語教育、クラシック音楽、ダンス、スクリーン印刷、移民法、DV被害者女性のカウンセリングと、多岐にわたった。
またIMIは、移民の基本的人権、自由、尊厳の保護、拡大を求める運動を組織し、世界のアーティストに向けて、2011年12月18日の国際移民デーに、公開パフォーマンス、パネル・ディスカッション、コミュニティ集会などのアクションを行うよう呼びかけた。この日、ブルゲラ自身は国連の学生人権会議に参加し「Migrant Manifesto」を読み上げた。
5年の実施期間のうちにプロジェクトは成長し、コロナ地区でのプログラムはタニア・ブルゲラのリーダーシップからコミュニティ・リーダーが主体的に運営する体制に移行している。
http://www.taniabruguera.com/cms/486-0-Immigrant+Movement+International.htm
http://field-journal.com/issue-1/bruguera
http://www.queensmuseum.org/immigrant-movement-international
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