プロジェクト・ロウ・ハウス
Project Row Houses

国:
米国
年度:
1993~
アーティスト:
リック・ロウ他(Rick Lowe, et.al)
  • プロジェクト・ロウ・ハウスの空中写真。向こうにダウンタウンの高層ビルが見える( during Round 41)Photo by Peter Molick

  • Round 42 オープニング時のコミュニティ・マーケット Photo by Blair Truesdell

  • 姉妹組織Row House CDC が提供している低家賃住宅

  • PRH創立者リック・ロウ(右)とジェシー・ロット(1993年のリノベーション時)  Photo-by-David-Robinson

プロジェクト・ロウ・ハウスは、アーティスト、リック・ロウが中心となってヒューストンで始めたコミュニティ再生プロジェクト(※1)であり、運営するNPOの名称でもある。1993年、アフリカ系アメリカ人が主に住むテキサス州ヒューストンの貧しい地区「第3区」で、取り壊されようとしていたショットガンハウス(※2)22戸を、リック・ロウたちアーティスト/アクティビストのグループが買い取って修復し、ギャラリー、アーティスト・イン・レジデンス、若い未婚の母のための一時的住居などに変えていった。アートを触媒として、地域の歴史と文化を継承しながら住民のニーズに応え、エンパワメントを目指すこのプロジェクトは、その後、提供するサービスや区域をさらに広げ、持続可能な地域発展のモデルとなっている。
リック・ロウは2014年9月に、“天才賞”と呼ばれるマッカーサー・フェローに選ばれ、625,000ドルの助成金を獲得した。

現地レポート

http://projectrowhouses.org/

(※1)創始アーティスト:リック・ロウ、ジェイムス・ベティソン(1955-1997)、バート・ロング(1940-2013)、ジェシー・ロット、フロイド・ニューサム、バート・サンプルズ、ジョージ・スミス

(※2)ショットガンハウスとは、ワンルームの幅しかない細長い間取りの家で、玄関から拳銃を撃つと、そのまま裏口まで弾が飛んでいくということからこの名がついた。19世紀半ばから1920年代にかけてアメリカ南部で数多く建てられた住宅形式。