『SEAラウンドトーク』Vol.5~SEAは可能か?(1/11)[ゲスト:藤井光] ※終了しました

アーティストは今、ソーシャリー・エンゲイジド・アートをいかに捉えているのか? アート&ソサイエティ研究センターの主催で、一線で活躍するアーティストによるトーク&ディスカッション・シリーズ『SEAラウンドトーク』を開催します。

第5回は、映像作品を中心に、人々の記憶の危うさや歴史の再解釈を試みる作品で知られる藤井光さんをお招きします。1903年(明治36年)に内国勧業博覧会の「学術人類館」で行われた「人間の展示」に焦点を当てた映像インスタレーション『日本人を演じる』や、東京大空襲の犠牲者追悼祈念館の計画が政治的理由により実現しなかったことをテーマにした『爆撃の記録』、韓国の学生に戦時中の日本の軍隊や児童への教育の様子を演じることを依頼した『帝国の教育制度』などの作品について語っていただきます。
藤井さんの作品は、映し出される人々と一定の距離を保ちながら独自の美的スタイルを生み出すことでも知られています。一方で、政治化した場を対象とすることが多く、見る者に戸惑いや居心地の悪さを感じさせ、自分たちを取り巻く社会や自らの立ち位置を再考することを促します。今回のトークでは、参加者を募り、テーマに関する議論やワークショップを通して作品化していく手法や考え方、また、政治とアートとの関係性に関して具体的に伺い、SEAの可能性を探ります。

【開催概要】

日 時 2018年1月11日[木]18:30–20:30
会 場 TKP上野御徒町ビジネスセンター ミーティングルーム9A (https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/bc-ueno-okachimachi/access/
定 員 20名(先着順)
参加費 500円(コーヒー/資料代込)

【ゲストプロフィール】

藤井 光|Hikari Fujii
1976年東京都生まれ。美術家、映像作家。映像メディアを中心にアーカイブ資料などを取り上げ、人々の記憶や歴史の歪みを解きほぐすように関係性を再解釈した作品で知られる。作品形態は映像、ワークショップの実施、ドキュメンタリー映画の制作、演劇/映画作品の演出とテキストの執筆など。パリ第8大学美学・芸術第三期博士課程DEA卒業。近年では、『爆撃の記録』(東京都現代美術館『MOTアニュアル 2016 キセイノセイキ』展)、『帝国の教育制度』(森美術館『六本木クロッシング2016』展)を発表。監督作品にドキュメンタリー『プロジェクトFUKUSHIMA!』(プロジェクトFUKUSHIMA! オフィシャル映像記録実行委員会、2012年)、『ASAHIZA人間は、どこへ行く』(ASAHIZA製作委員会、2013年)、日産アートアワード2017でグランプリとなった『日本人を演じる』などがある。

【お申込み】

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