10/7・8・9に「気候アクションSUMIDA」ファイナル・イベントを開催しました

「気候アクションSUMIDA~川辺から、詩と映像によるメッセージ Climate Action SUMIDA-Messages from the Riverside through Poetry and Imagesは、半年間のプロジェクトを集大成するイベントを2023年10月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝)の3日間、東京スカイツリーの足元、墨田区の北十間川小梅橋船着場付近の川辺空間を舞台に開催しました(雨天のため、9日の屋外展示は中止し、オンラインで映像・音声コンテンツを配信しました)。

「気候変動を、見て・聴いて・考える3日間」と題したこのイベントは、「浮舟/憂き舟」と名付けたボートを中心に、公募で寄せられた、川や水、地球環境と気候変動をテーマとした詩を、さまざまな方法で紹介しました。

浮舟/憂き舟
この地区は、洪水や高潮の大規模水害が起こると、地上3メートルまで浸水する危険性があることを、頭上高く浮かぶ救命用ボートで表現。千葉大学の大学院生チームの提案から生まれたインスタレーションです。

混濁のフォリー
浮舟の周辺で、機材の収納やインフォメーション・デスクとして使用する小さな家具(フォリー)たち。千葉大学大学院生グループが考案、製作し、水面下で歪んだ状況をイメージして「混濁のフォリー」と名付けました。

気候変動の詩をプリント
公募で寄せられた詩を布幕にプリントして、川辺の手すりに展示しました。

Wave and Poetry
きらめく水の波紋の映像に「詩」の文字が浮かび上がります。日没後、浮舟の底面に投影しました。この動画は、千葉大学デザインコースの4年生3名と教員のチームが2023年春に行った、水の持つ様々な表情を可視化する体験型の展示がベースとなり、ポエトリーとの融合につながりました。

詩の朗読パフォーマンス
10月8日の夜、浮舟の下で、シンガーソングライターの小笠原もずくによる詩の朗読会を開催しました。来場された詩の作者の方から「小笠原もずくさんの美しい声と、夜空、小雨、電車の音、高さ3mのゴムボートがうまく共鳴して、何とも言えない空間になり、とても感慨深いものがありました」というコメントをいただきました。

千葉大学大学院生が提案する川辺の空間演出アイデア集
大学院のデザイン演習課題として、10グループ60人の学生が、気候変動、水辺環境の問題に取り組み、それぞれ異なる視点で川辺空間演出を提案しました。その成果を、フォリーに組み込んだモニターで紹介。


イベント会場で配布した以下の資料や放映した動画、詩の朗読の録音は、特設サイトからダウンロード/視聴していただけます。

 ●イベント内容とプロジェクトの目的やこれまでの経緯を説明したフライヤー
 ●公募で寄せられた全26編の詩を掲載した4ページのリーフレット
 ●Wave and Poetry 水の波紋に「詩」の文字が重なる、静謐な動画作品
 ●千葉大学大学院生10グループが提案する気候変動をテーマとした川辺空間演出のアイデアをスライドショーで紹介
 ●シンガーソングライター、小笠原もずくによる26編の詩の朗読音声