マッカーサー財団が賞金1億ドルの「問題解決提案コンペ」創設
“天才賞”と呼ばれる助成金制度「マッカーサー・フェロー」で知られるマッカーサー財団。分野を問わず並外れた創造性を発揮し、実績と将来性を併せ持つ人物を毎年20~30人選び、自由に使ってよい625,000ドル(約6,250万円)を5年間にわたる分割払いで贈っている。選考過程は非公開で、ある日いきなり本人に「あなたが選ばれました」と電話がかかってくるそうだ。アーティストの受賞も多く、2014年には、プロジェクト・ロウ・ハウスの創立者リック・ロウが選ばれている。
そのマッカーサー財団が、新しく「100&CHANGE」という企画コンペを創設した。キャッチコピーは“Are You Ready to SOLVE A PROBLEM?”。今日の社会において喫緊の問題を解決するための具体的提案を世界の営利・非営利団体から募集し、132人の審査員団の選考により最優秀の1案(のみ)に、なんと1億ドル(約100億円)の助成金を与えるというプログラムだ。
参加登録の締め切りは9月2日。解決したい問題の特定とその解決策の提出は10月3日まで。もちろん分野は不問なので、ソーシャリー・エンゲイジド・アートの提案も可能だが、果たしてどんなプロポーザルが選ばれるのだろうか。ファイナリストは2017年の夏に発表され、その秋にライブ・プレゼンテーションを経て、決定されるという。
(秋葉美知子)
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