アーティストが被災地支援に取り組むときのガイドブック

『アートは酸素になった:アーティスティック・レスポンス・ガイド』という、なかなかそそられるタイトルのガイドブックが、「米国芸術文化省(U.S. Department of Arts and Culture)」と名乗る、アーティストや文化関係者たちの草の根アクション・ネットワークのウェブサイトで公開されている。
大地震やハリケーンといった自然災害、テロや暴動、環境破壊などの人為的な危機に直面して、何か役立つことをしたいと立ち上がるアーティストやアート団体は多いだろう。そのときアートは何ができるか? 癒やしや絆づくりにとどまらず、プロテスト、体験の創造的な再構成や回復力の強化まで、目的や範囲は幅広い。
このガイドブックは、緊急時についての本質的な理解から、カテゴリー別の実践例(物語の収集、パブリック・アート、詩と話術、音楽、ダンス、演劇、メディアと写真、アーティストの個人的作品制作)、アーティストと公的な危機管理組織との連携、コミュニティで活動するときに必要なスキルや心構えまで、アーティスティック・レスポンスを意味あるものにするために知っておくべきポイントや事例、情報ソースを74ページにわたってまとめたものだ。もちろん、米国の読者に向けた編集だが、事例やリンク、実践者の話などが豊富に掲載されていて、私たちにも参考になる手引書だ。

(秋葉美知子)