クリエイティブ・タイム・サミット2017のテーマは「Of Homelands and Revolution」
ニューヨークのNPO、Creative Timeが2009年に始めた「クリエイティブ・タイム・サミット」は、SEAの国際的プラットフォームとして定着した感がある。10回目の今回から、キャッチコピーが少し変わり、以前の“アートと政治の交差点を探求するリーディング・コンファレンス”から、“アートと政治の交差点で活動する思想家、夢想家、実行者のための年に一度の大会”となった。
9月28日から30日にカナダのトロントで開催される今年のサミットのテーマは、「Of Homelands and Revolution(母国と革命について)」。Homelandsで、亡命者、強制退去者、難民を生む暴力的な国境や世界に伝染するナショナリズムに関連づけるとともに、Revolutionでは、今年がロシア革命100年に当たることから、今一度この歴史的出来事を振り返り、今日のアーティストやアクティビストの社会正義を求めるラディカルな活動につなげる意図がある。それを象徴するように、基調講演者はガヤトリ・スピヴァク。その他の登壇者には、アローラ&カルサディーラ、ココ・ファスコ、ロシアのアーティスト・コレクティブChto Delat (What is to be done?)といった名前がクレジットされている。
プレゼンテーションやパフォーマンスは後日ウェブサイトにアップされるので、楽しみにしたい。
(秋葉美知子)
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